AI画像のクオリティをアップする必須プロンプト!

呪文

皆様、こんにちは!
最近Twitterの広告を見るたびに「えっ凄いっ!?これ、AIアート!?あ、広告か・・・」を繰り返してるStmicです!

今回は初心者の方でも上級者の方でも役にたつプロンプトの基本である
「クオリティアップ系プロンプト」
について説明していこうと思います!

クオリティアップ系プロンプトとは

AIアートでは「best quality」や「masterpiece」という単語が良く使われます。
何が目的かというと、ボヤッとした雰囲気だったり、顔が暗かったりするのを防ぐためです!
最初にシンプルなプロンプトだけの画像とクオリティアップのプロンプトを追加した画像を見比べてみましょう!(theは意味のない単語の代表として使いました!)

ベースプロンプト<1girl, the, looking at viewer> theの部分にクオリティアッププロンプトが入ります

ベースだけだとのっぺりしていた顔がかなり実際の顔のパーツ配置に近づきましたね。
さらに写真のような質感に近づけていくために「(photorealistic:1.4)」を足していきます。

目の描き込みや髪の毛の毛先などがリアルになりましたね。しかし、まだまだ絵っぽいです。
次は超高解像度という意味の「ultra high res」を足してみましょう。

写実絵画のようなレベルにまでなってきましたね。しかし、まだ絵っぽいです。

ネガティブプロンプトを追加

次にネガティブプロンプトを追加してみます。
使用するプロンプトは全部盛りの

1girl, tshirts, best quality, masterpiece, ultra high res, (photorealistic:1.4), looking at viewer

です。(裸になることが多いのでTシャツを追加しました)
よく使われる「(worst quality:2)」「(low quality:2)」「(normal quality:2)」などのネガティブプロンプトを足してみます。(引いてみますの方が正しいか)

一気に写真っぽくなりましたね!
(worst quality:2)が入ると、もはや写真と言えるレベルです。しかしアップしてみると、若干3Dモデルのような質感になっています。
なので、3Dモデルや絵、漫画といった要素を引くために、次のネガティブプロンプトを足してみます

illustration, 3d, sepia, painting, cartoons, sketch

右端の全部盛りはもうほぼ写真ですね。拡大をしても目の3Dっぽさがほぼ消えています。
そして何故か、「〇〇quality」全部盛りの方が素のプロンプトよりも3Dっぽくなってしまいました!
これはめちゃくちゃ意外な結果でした!かなりビックリしたので違うSeedでも確かめてみます。

やはり、(worst quility:2)と全部盛りはほぼ変わりませんね。
比較をしやすくするために(worst quility:2)と全部盛りだけにして、さらに上記のイラストのネガティブプロンプトも加えて検証してみます。

もう間違いありませんね。(worst quility:2)だけで十分どころか、拡大してみると目の光の入り方などが、(worst quility:2)だけの方が僅かに綺麗です!
今まで盲目的に(low quality:2), (normal quality:2)を使ってきましたが、完全に不要であることが分かりました!
基本的にプロンプトは短ければ短いほど良いです!
プロンプトが増えるほど、1つの単語の影響力は落ちていきます。クオリティアップのプロンプトはどの作品を作る時にも基本的には入るので、自分の作りたいテーマの単語の影響力を確保するためにも、短ければ短いほど出力される画が安定するので、必要なガチャの回数が減ります

さらによく使われている「((monochrome)),((grayscale:1.2))」と、
たま〜に見かける「(backlight:1.2), analog, analogphoto」を引いてみましょう。

もうここまで来ると誤差ですね。今回はあまり変わりませんでしたが、入れないとたまに白黒写真のようになったりします。
しかし、先ほども言った通りプロンプトは短ければ短いほどいいので、基本的には抜いておいて、白黒になったら足すなどの方が理想ではあります。
(僕は面倒くさいので入れっぱにしてますが笑)

カメラ関連のクオリティアップ系プロンプト

AIフォトではよりリアルな写真を目指してカメラ関連の単語が使われることもあります。
「Canon EOS 5D」などのカメラ名、「50mm」などの焦点距離、「f2.8」などの絞り値などです。
これは凝り出すともう一つ記事が書けるぐらい深いテーマなので、今回は置いておきますが、よく使われるカメラ系の単語があります。
それが「8k, RAW photo」です。今回はこの2つも検証してみました。

あれ!?8kを入れると入れない時よりも悪化しましたね。
RAW photoはオリジナル(一番左)より綺麗になっています。一番右は8kが混ざってる分、微妙に見えますね。
8kや4kはAIアートの初期からよく使われていた単語なのでこれの結果にもビックリです。
念の為違うシードでも確認してみます。

今度は悪化とまではいきませんでした。
しかし、8kはオリジナル(一番左)とかなり雰囲気は違いますね。
一番右は、8kのシャツが赤でRAW photoが白だったからか、シャツがピンクになっています。

ここから分かることは8kは画質アップの単語ではないということです。
8kは構図そのものにも影響を持ってるため、入れることによって作風がかなり変わることが分かりました。最初から入れておくなら問題ありませんが、高画質化のために入れるというのは間違っているようです。

(※上級者向け)クオリティアッププロンプトの弊害

この章の内容は、かなりAIアートに慣れてきて、自分オリジナルの作風を作りたい!という人向けの話です。
始めたばかりの人は読むと混乱するかもしれないので、飛ばすか「ふーん、そんなこともあるんだ」ぐらいに留めておいて下さい。

クオリティアップ系プロンプトは基本的には全ての作品に使います。
しかし、特定の作品を作る時には邪魔になることがあるのです。
例えば、クリーチャーなどとの融合、モダンアートなどの前衛的なデザイン、逆光などの作品を作るときがそれに該当します。

何故かというと、best quilityの作品というのは、手足が破綻しておらず、綺麗な色使いで、顔が見やすいなどの特徴が内包されているからだと僕は考えています。
つまり、例えば動物と人間を混ぜて、半獣半人などにすると手足が動物の手になることが求められます。しかしこれは、手足の破綻と見做されると思われます。(猫の手などよく擬人化されるのは例外)
色使いも、前衛的な色使いはbest quialityという単語が持つ色の組み合わせからは外れているのでしょう。
また、顔が暗かったりするのも、best quialityの作品には含まれていないのだと思われます。

その場合、いくらプロンプトで上記の作品を作ろうとしても、best qualityやネガのworst quilityに邪魔されてしまって、思い通りの作品が作れなくなってしまうのです。
なので、そういった作品を作るときはbest qualityやworst quilityを外すことも有効になります

具体例で説明します。
逆光の作品をいくつか作りました。

上の作品を作るときに僕は以下のプロンプト・ネガティブプロンプトを使いました。

8k, RAW photo, best quality, masterpiece, ultra high res, (photorealistic:1.4), golden hour, dramatic shadows, (moody atmosphere:1.5), (facial shadows, body shadows:1.5), Well-defined contours, in flower garden, 1girl, shirts, jeans,
illustration, 3d, bad anatomy, bad hands, double navel, fleckles, signatre, logo, 2faces, (nipples:1.5), badhandv4

プロンプトはbest qualityなどを抜くと、どうしても絵のようになってしまったので、そのままにしてありますが、ネガティブプロンプトにはworst quilityなどの単語を抜いてあります。

同様のプロンプトでネガティブプロンプトを足した時にどのように変化するのか見てみましょう。

一番上の行が上記のネガティブプロンプトで、下の2行は左側に書いてあるネガティブプロンプトを足したものです。
色々なネガティブプロンプトを足すほど、色使いが豊富になり、同時に顔の影も少なくなっていることが分かると思います。
このように、作品によってはクオリティアップ系プロンプトを削除する必要もあることを頭の片隅に置いておくと、作れる作品の幅が広がると思います!

まとめ

(low quality:2), (normal quality:2)は不要!
8kは画質アップの単語ではない!(構図に影響を与える)
・※上級者テク:時にはクオリティアップ系プロンプトは邪魔になる!

いかがだったでしょうか?クオリティアップ系プロンプトは最初に見つけて、良い感じだったやつをそのまま使い続けてるという人も多いのではないでしょうか?(僕です)
始めたばかりの人はこれを参考にして、上級者の人はこれを機に少し見直してみるといいかもしれません!

始めたばかりの人向けにオススメのクオリティアップ系のプロンプト・ネガをまとめておきます!
プロンプト

best quality, masterpiece, ultra high res, (photorealistic:1.4), RAW photo

8kは好みで入れても良い

ネガ

illustration, 3d, sepia, painting, cartoons, sketch, (worst quality:2), ((monochrome)), ((grayscale:1.2)), (backlight:1.2), analog, analogphoto

他にも手の破綻を防いだりするのに↓のプロンプトもオススメです。繋げて使ってみて下さい!

bad anatomy, bad hands, double navel, collapsed eyeshadow, multiple eyebrows, freckles, signature, logo, 2faces


あくまで僕の個人的なオススメなので自分の好みの作風になるように、どんどん弄ってみて下さい!
ちちぷいというサイトではこのようにプロンプトが載っている作品がたくさんアップされているので、作品作りのためにアイデア欲しいな〜というときは是非参考にしてみて下さい!
「学ぶは真似ぶ」です!

それでは皆様、良きAIライフを〜!

この記事を書いた人

AIで色んな女の子を表現するのが好きです!
Twitterでは可愛い女の子だけではなく、AIならではの現代アートとの融合や壮大な風景などの作品もアップしているので、是非覗いてみてください!☺️
また、noteには高画質の女の子画像の作り方などAIアートに関する色々な記事も書いているので、読んでみて下さい!

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コメント

  1. たなべまこと より:

    お疲れ様です(*^^*) 頭が上がりませんね。これからも情報発信お願いしますm(_ _)m

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